一般社団法人 日本ステンレスタンク工業会

もし震災時、水道水が止まったら



大震災におけるマンション等集合住宅における「断水問題」と応急給水としての「受水タンク」の役割および機能について




今、ビルやマンションから「受水タンク」が姿を消しているのをご存知ですか。

そして、あなたの知らないところで、直結給水方式がどんどん増えています。

これは貯水機能がなく震災時、住民にとって大変深刻な不安が残ります。

私どもは、あの悲惨な阪神大震災の教訓を生かし、防災の観点から国民的な関心をもって頂くため、広く皆さまに問題提起をします。

 

 

 


今こそ、あの悪夢の阪神大震災の教訓を活かし、防災の観点から
水道水の供給システム」を見直す時です。

 

万一の時、受水タンクの水が家族の生命をつなぎます。
 現在普及している増圧直結給水方式では、震災時に水の貯水機能がなく深刻な不安が残ります。
東京都水道局などは、その不安を除くため、各家庭に水のくみ置きを呼びかけています。
受水タンクであれば非常時でも飲料水の確保ができます。
 マグニチュード7.2の一瞬の激震が、街を崩壊させた阪神淡路大震災。ライフラインが寸断された被災地でも、受水タンクにたっぷりと蓄えられた水は、被災者を潤しました。もし、増圧直結給水方式を集合住宅に採用した場合、災害時に水が止まると、住民は飲料水の面でも危機に直面します。給水車が援助に来るのが困難だったり、かなりのタイムラグがあったり、また給水車のタンク容量が足りない事態も予想されます。現在、多くの地方自治体がボトルウォーターや風呂水の汲み置きなど各家庭での水の備蓄を呼びかけています。

 

 

3日分4人家族で36リットル・・・緊急飲料水もタンクから。
 家庭で大量に水を備えるのは大変、緊急時も受水タンクが頼りになります
 人間は、ひとりあたり、1日に最低3リットルの水が必要だと言われています(平成9年度の東京都水道局パンフレットより)。大震災クラスの地震が発生した場合、都市部では公的な救援活動がスムーズに行われるまでは3日ほどかかります。これだけの量の水を確保することは容易ではありません。受水タンクがあれば、もしもの時も安全です。

 

 

 


大震災や突然の停電による「断水」で本当に困った経験はありませんか。「受水タンク」であれば、こんな時でも「水」の供給を可能にします。

 

増圧直結給水システム」は肝心の「受水タンク」を備えていません。災害など非常時に際し、大変不安が残ります。
・受水タンク式給水システム
 受水タンクに貯水し、屋上などの高架タンクに汲み上げ、そこから落差による圧力で各室に給水します。高架タンクを設置しない方式もありますが、いずれも断水時には受水タンクに水がはってあるため、水の確保ができます。

・増圧直結給水システム
 直結加圧型ポンプで増圧し、給水管内の水圧を増圧して蛇口まで直接給水します。このシステムの最大の欠点は、非常時に備えた大切な「水」を貯留する機能の欠落です。これは、住民にとって深刻であり、大きな不安を与えます。
■タンクレス増圧直結給水システム

飲料水の供給には、信頼性の高い受水タンク式
給水システムが一番。

 

 受水タンク式給水システムは、水道本管から揚水ポンプで屋上などの高架タンクにくみ上げた後、各家庭に重力で自然に給水されるシステムです。増圧直結給水方式と異なり、構造がシンプルなので、故障の心配もありません。また、水の貯留機能をもつ受水タンクがあれば、突然、断水になった場合も受水タンクの容量分の飲料水は確保され、集合住宅ではたいへん安心です。

給水車で受水タンクに補給をすれば
各戸に安定して水を供給できます

受水タンク式給水システムの場合、
断水時にも水の確保ができます

増圧直結給水システムの場合、
断水時に水の確保ができません

 

 


Q.「受水タンク」の水は汚いの?

 

 

A.

一部に「受水タンク」は衛生上問題があると言う人がいますが、
それは大変な誤解です。「受水タンク」は大切な沈殿槽の機能を持ち、
皆様の健康をガードするセーフティーネットの役割を果たしています。

 

 

管理の行き届いたタンクで、毎日クリーンな水が利用できます
 タンクにたまっているといわれる汚泥は、水道水が数百キロという長い配管(東京都の場合、導送配水管の総延長は、約2万2千9百キロメートルといわれています)を通り運んできた物質で、受水タンクに到達して沈殿したものです。そのため、受水タンクは、少なくとも年に1回、清掃を必要とします。しかし、清掃などのメンテナンスなど保守点検をきちんとしておけば、衛生上の問題は発生しません。逆に、タンクに水をためることで、フィルター効果を生み、水道水に含まれる不純物質を減らすことができます。

 

 

 

内部に発生した「鉄コブ」。受水タンクは、これらの物質をタンク
に沈澱させ、皆様の健康をガードします。

 

 


給水システムは、何十年もの長い間使い続けます。その間の電気代
や故障などのメンテナンス費用を考えたことがありますか。

 

トータルコストで比べれば受水タンクは断然お得。
 コスト面を考えるなら、設置時のイニシャルコストだけでなく、電気代などのランニングコスト、ポンプの保守費などを含めたライフサイクルコストを考えるべきです。増圧直結給水方式だと、つねに水に圧力をかけているので電気代も高くなります。さらに管理会社や管理組合に払う費用、また遠隔監視システム契約費などがかかります。一方、受水タンクは、重力で水に圧力をかけているので、ランニングコストもおさえることができ、メンテナンス費用も、年に1度の清掃費用だけですみます。

 

 

30年間のライフサイクルコスト比較表
メンテナンス・コスト(保守点検費)A社の場合
●年一回保守点検契約の場合 年間6万円(緊急出動料3万円)(別途に部品代、修繕技術費、調整費は顧客負担)
●年二回保守点検契約の場合 年間12万円(緊急出動料無料)(部品代のみ顧客負担)
※別途/「遠隔監視システム契約」を追加した場合 年間6万円を加算
    (自動通報装置設置に関わる電話回線費、工事費、通話料金は別途顧客負担)

 

 

上記比較図は、一部推計も加え当工業会や設備関連の皆様のご協力で作製したものであります。今後、ますますLCC(ライフサイクルコスト)の関心は高まるばかりでありますので、さらに精緻なものを目指すため、下記メールアドレスまでどんな情報でも構いませんのでお寄せ下さい。

 

 
info@stainless-tank.org

 

 

 

有識者も受水タンクの必要性を訴えています。


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